宮部みゆきの本には、陰惨な事件・ドロドロした人間関係・カード社会の落とし穴といった現代社会の闇ばかり書いてるって印象が強い方がいるかもしれない(テーマは重いのにそう感じさせない)けど、この本はそういう雰囲気は微塵も感じさせません。
著者もあとがきで書いてますが、ジャンル分けするとしたら「クライムコメディ」そう!コメディなんです。
なんたって登場人物はプロの泥棒に双子の兄弟、ただの双子じゃなくって一卵性双生児なのです。舞台も設定も奇想天外だし、現実にはありえなそうなんだけど、そこは宮部みゆきビシッと決まってます。
ひょんな事から泥棒を「継父」とする事になった双子たち、両親はどうしたって?両親はお互いの愛人と手を取り合い家出してるんです。ね、コメディでしょ。
この本は短編で一話一話がそんなに長くないので、通勤時間やちょっとした時間にサクサク読めるし、本を読むのが苦手な人にこそ読んでもらいたい暖かい作品です。
(文中敬称略)
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